オリジナル ジュエリー クラフト O.J.C

オリジナルジュエリークラフトで誕生するハンドメイドの1点モノジュエリーのお話です。
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サクラ
サクラが咲き始めると思い出すことがあります。

5年前、イロップさんと現在の住所に引っ越すときの話です。

荷物はあらかた車で運び込み、残るは物干し竿とリュック2個。
イロップさんはアパートの大家さんに最後の挨拶にいっていて
私は近くの公園で待っていました。

その公園の端には大きなサクラの木が立っていて
普段花を観賞することがない自分も、
さすがにきれいだなと、ぼーとしながら眺めていました。

すると、サクラの木の下に、年季の入った平屋が一軒。
その中からかなり高齢のおばあさんが玄関からこちらを見ていました。

10分くらいたったでしょうか。
おばあさんはいったん家の奥に入ったかと思うと
またしばらくして今度は古いノコギリを持って出てきました。

歩くのもままならなく、建物に手を置きながらゆっくりと
私のほうに近づいてくる姿は、どうしたのだろうと不思議に見ていました。

おばあさんは私のほうを見ていました。
声はよく聞き取れなかったのですが
どうやらこのサクラはおばあさんの木で、枝を持っていきなさいと言いたかった様子でした。

サクラを見上げていた私がおばあさんにどう映っていたのか
とにかく断るのも失礼だし、ノコギリを受け取って天に向かって
ギコギコ。ギコギコ。(錆びてるな〜。)

サクラの枝を切っている男をみて公園で草むしりをしていたおばさん2人が
何をしているのといった感じで歩いてきました。

でも、おばあさんが、私があげてるのといったことを伝えてくれて
そのまま私は3人に見守られながら作業を続けました。

草むしりのおばさんの1人はよく見ると知っている人でした。
近所で猫を飼っている人で、私がその猫をなでさしてもらったりしていたら
ちょっとあんたねこすきー?と聞かれ
まだ猫を飼っていなかった私は良く遊びにいっていました。
そのうち重たい荷物の移動を頼まれたり、
手づくりのゼリーをご馳走になったりしました。(ぜんぜん甘くなかった)

そんな人達といる中、
イロップさんが大家さんとの挨拶も終わり帰ってきました。

えっ、何してるの?

サクラの木をくれるっていうから。

3本ほど小さな枝をもらってリュックに入れました。
花はリュックからはみ出たところできれいに咲いていて
サクラを背負っているようでした。

物干し竿を担ぎ、おばあさん達にお礼と挨拶を言い
歩いていきました。

引越し先は歩いて30分くらいだったので
エッホ。エッホ。とカゴ屋さんのように通ります。
道行く人に不思議そうに見られるのですが
春の陽気で楽しい気分でした。

街道沿いにもサクラがきれいに咲いていて
天気がとても良かったのを思い出しました。

イロップ遠足

- | 10:06 | comments(0) | - | pookmark
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